誰も悪くないから 辛いんじゃないか

誰にも わかってもらえなくて 知った顔して 寄り添ってくるのも分かって 信じる理由を 見つけられなくて 声殺して 泣いた夜

過去を知る義務は 何処の誰にも無いけれど 理解はしてあげなきゃ それまで貴方が生きてきたこと全てを 否定している事に なっちゃう気がして

それだけの事と 誰かが言う でも 誰かにとっては それだけの事では 済まされない 話を聞くのが 怖くなるよ あなたの言葉も 然り

貴方がいなくたって 誰かが困るわけでもないし 僕がいなくたって 何も変わらないんだろう 誰もが皆 同じで 誰もが皆 同じじゃない

言葉の重みが怖くなって 傷つけるのが怖くなって 傷つくのを恐れていたのは ちっぽけな僕だった また迎えたくない時間が 今日もいつの間にかやってきた 眠って起きたら いなくなると思ってた まだ 動けそうにないや

傘を差さずに 雨に打たれること ご飯を 食べないこと 遅くまで家に 帰らないこと 生きる選択肢を 選ばないこと 自分のことだから 好きにさせて 全部 悪いことじゃない

貴方が何しようと 私には関係ないけれど 私が何をしても 貴方には関係のないこと どこか もどかしくて 何処か 悲しい

何もいらないから 全部いらないから 美しい物も 価値のある物も 愛しい人も 富も名声も 全部全部 いらないから ここで生きてたってこと 証明してください

横断歩道の赤信号で 止まっている時 もう進まなくてもいいよ 歩かなくてもいいよ たくさん頑張ったね 少し休みなよって 辛いことを見透かしてるかのように あなたは密かに照らしてくれる けれどすぐ青に変わる 前に進むことを促されて 素直に歩き出せなくて …