代理人

今日もきっとどこかで 誰かが傷付いている 耳にしたくないような言葉を吐かれて 目の前が真っ暗になっている それまで綺麗に映っていた世界が人が 全て敵になる 身体を吹き抜ける風も どこかよそよそしい 私にだって出来ないことはある 苦手な事もたくさんあ…

目には見えないものでも

愛なんかなくても 私たち人間はなんでも出来てしまう怖さ 手を握ったり抱き合ったり キスをしたりセックスをしたり そんな薄っぺらいもので いとも簡単に繋がれる 本当に大切なものなんか 無いんじゃないのかと 私もその内の一人だと思うと とても儚くて残酷…

この夜を私は知っている

誰しもみんなさ 辛いことだってあるし 悲しいことを たくさん抱えてる それが全部 悪いことではないんだよ みんな 一緒なんだから それでもさ たった一人の人が そんなことないよって 辛いことなんかないよって そんな悲しい事を 平気で言ったら 貴方の気持…

優しくしてください

ふと思い出す 少し前の私の事を 何をするにも 嫌になっていた時期があった 朝起きてから一度も動けなくて 顔も洗えず一日を同じ体勢で過ごして いっそのこと 消えてしまえば楽なのにと いつも考えては また同じ日々を過ごしていた 十八歳と二十一歳に 夢を見…

貴方の幸せを

自分の幸せを 願うのはとても簡単で 誰が好きでだとか 何が嫌いでだとか 人の気持ちなんて 考えなくてもいい そんな事って 本当にいいんでしょうか 私は私の生き方をする たったそれだけの事なのに どうしてこんなにも 難しいのでしょうか 大切にしてくれた…

奇跡

無理をしてまでも やるべきことなんてあるのかな 何かの為に自分を傷付けて 誰かの為に自分に嘘を付いて そんなのってないよって 自分に言い聞かせるけれど 本当は怖いだけなんだ 失うのが怖いだけなんだ 何にもできないくせに 何でもできるようなふりばかり…

変わりたいんじゃない

私が考えるに 優しさっていうのは 渡したり貰ったり そういうものでは無いと思う 意図して 渡したり貰ったりしているんだったら それは優しさとは 決して言えるものでは無い 貴方の事を思って したたった一つの事が 貴方の事を考えて 伝えたたった一つの言葉…

これからのこと

私 素直に生きます 死にたくたって そんなのでも別にいいから 生きている時 そのほんの少しの間だけは 素直に生きます 死んだ時に あれから嘘一つつかないで ここまでなんとか生きてきたなって 言えるような そのくらい 素直な人になります 本当は 最後に書…

きれいごと

見えていたものは 当たり前のように 止まったり動いたりを 繰り返し それが なんとも感じられなくなったのは いつからの事なのか 今はもう分からなくなった 自分の呼吸音に耳を傾ける 心臓の鼓動を感じ取る それすらも 出来なくなってしまっていたな 貴方の…

金木犀の夜

だいたい夜はちょっと 自分でも分からなくなって 感傷的になっては 傷つけるものばかり探して 怖くて震える 何が悪いのか分からずに いつの日にかあなたに 教えて貰った花の名前 「この時期になると 姿は見えないけれど どこかで私の名前を 呼んでいる気がす…

自分の事を言えなくなったのは

いつの間にか 何も信じられなくなっていた あの人が言った言葉や そこにあるはずの物 何よりも大切な事も そして自分自身も全て ここで終わらせてもいいのかなって 考えてみたり 明日が来ないようにすれば 楽になれるのかなとか ずっと前から頭の中に こびり…

また此処から

いつの日か貴方が言ってた言葉を ふと思い出したんだ 「貴方を産んでくれた 貴方の親に感謝してるよ」 恵まれている事に 私には親がいる ここまで大きく 大人になるまでに たくさんの愛情を 注いでもらったと思う けれど私は ずっと恨んでいた 何がきっかけ…

同じように、私にうつして

初めはただ つらつらと並ぶ言葉だけで 嬉しくなったり 悲しくなったり 心配で心配で 眠れぬ夜が続いたりもした それから逢って 貴方に触れる度に いつの間にか 物足りなくなって いつの間にか 一人ぼっちではなくなって 当たり前になるのが 怖かったのに 私…

拝啓、大切な貴方へ

もう自分でも わからなくなってしまった 何がしたいだとか 誰に好かれたいだとか 見失ったんじゃなくて 初めからわからなかったんだ 答えの無いまま 今まで生きてきた 苦しい思いばかりして 嫌な思いばかりして 何の為に生きているのか わからない日々ばかり…

別れの言葉

貴方の事を知らなければ こんなにも苦しまなかったのに 貴方を好きにならなければ こんなにも泣かずに済んだのに 優しい言葉が 邪魔ばかりするんだよ 誰も悪くないなんて ずるいんだよ 初めから会わなければ もっと幸せになれたのかな 初めから会わなければ …

最終電車

子供の頃は 当然のように明日が来ると思ってた 明日が来たら たくさん勉強をして 明日が来たら たくさんご飯も食べて 明後日を迎えよう それが当たり前だった 誰も明日が来ることなんて 知らないはずなのに 私にとって 生きる事とはなんなのだろう あの頃と…

私の言葉

生きているうちに したいことがある それは難しいような 簡単なような 誰からか貰った 少しの音を その誰かに返すだけ ただそれだけ それで事足りる 人なんだ 誰かの為になりたいと そう願って生きてきた けれど 誰の為にもなれなくて 悔しくて なさけなくて…

さよならの向う側

さよならは ある日突然に あの日あの時 あんな別れ方をしなければ 後悔なんか しなかったのに 悲しくなんか ならなかったのに 自分を恨んだ 自分を憎んだ だけれど どうしようもなかった 踏み出せない その一言は 今も心の奥底に 閉まったまま届かない あの…

眩いほどに

言葉が頭の中で ぐちゃぐちゃになって 伝えたい事が多すぎて 何から言っていいのかわからない 目を閉じると 何かに押しつぶされそうで 目を開けても同じ怖さが待っている そう思うと 私は何も 何も出来なくなってしまう それでもその中にある たった一つの言…

色付く頃に

誰かの幸せが そのまま自分の物になればいいなと思ってた 大きな事でも些細な事でも 何だってよかった あなたが楽しそうに話す その姿がうらやましくて いつか私にもと 心のどこかで思ってた 人によって 違う幸せ 寝ることが幸せな人もいれば 働くことが幸せ…

唄えない歌

言葉を話せないなら 歌で伝えるよ あの日 傷付けてしまったことも ごめんねを 言えなかった夜も 苦しいまま 生きていくなんて おかしい 話じゃないか 笑えない嘘も 偽りの顔も 全部捨てられるなら 許されないと 分かってても 分かってても 誰かの為になんか …

あの頃の二人の夢を

誰の邪魔にも ならないようにと 息を殺して 生きてきた でも その言葉や言動が 貴方にとってきっと 邪魔になるでしょう 別れの言葉は 寂しいから もう会えなくなるのは 嫌だから 袖を掴んで 離したくなかった ただ 今だけは 言葉にならなくても 歌を唄えなく…

いつまでも眠るわ

生きることを やめました 生きていく事を やめました 何の為に 生きているのか 誰の為に 生きているのか 私にはもう わからない 生きてたって 楽しい事だけじゃない 辛い事や 腹立つ事もある 人生はいつも 山あり谷あり 色んなことが 起こるから だからもう …

泣き声は響かない

話したいことが あるんだ それは恥ずかしながら 私の事 遠い昔に起きた 私の悲しい話 話し始めに 躓いたり 言葉が上手くまとまらなくて 何を言っているのか分からなくなったり 伝えたい事も 伝わらなかったり 話してて 苦しいんだ けれどね 貴方に聞いて欲し…

そばにある、そこにある

いつでも心の支えになる お守りがあった ほんの小さな二冊の小説と 青色の小冊子 祈ったり願ったりなんて したことはないけれど 持っているだけで 抱きしめているだけで 心も頭の中も 空っぽになる 真っ白なんかじゃなくて 空っぽに 文字が起こす奇跡や 歌が…

心が忘れない

嘘みたいだった あの瞬間が まるで夢のようだった あの時間が 疲れ果てたら 帰っておいで あの人の笑顔は そう言っているみたいで いつまでも 同じ時を過ごせたら 叶わない夢だとしても 後悔はしない 貴方みたいに なれたらな 私を私に してくれる どこまで…

貴方が歌う悲しい唄

言えない事が 多くなって いつの間にか 何も言えなくなった 知らない間に 日々が流れて 木々が色付く この季節がきた 肌寒い風が 吹く中私は一人 一人 見慣れた街を歩く 変わらない日を 望んでいたけれど 変わってしまったのは 私で 傷つけたくは なかったし…

その場しのぎの言葉よ

私が笑うのは 好きな人と一緒にいるからで 私が泣くのは 好きな人と一緒にいれないからで 悲しい事ばかり 続くと思ってた 嬉しいことなんて 一瞬で 何も知らないくせにって 言葉投げ捨てて 知らないままでよかった 知ったのが悪かった いつかなんて無くて 今…

望んだのは昨日で、選んだのは明日で

どうしようもないことの 繰り返しの 毎日の中 私は生きてる 重い瞼を開いても 見える景色はいつもと同じ 何を信じればいい どこに歩めばいい 答えはないまま 明日が来るだけ どこかであの人は また泣いてて 会えるのなら 触れられるのなら 私は 悩まない 望…

伸ばした手を

気付かぬ優しさは 優しさではなくて 一方通行の想いや 期待のしすぎだと 言い聞かせたのは 遠い昔 噛み合わない話や 進まない時間 遅れてるのは 私だけでした 誰かの幸せを願うのは 難しいことではないけれど いざと言う時 喜べない私がいる 貴方が幸せだか…