そばにある、そこにある


いつでも心の支えになる お守りがあった


ほんの小さな二冊の小説と 青色の小冊子


祈ったり願ったりなんて したことはないけれど


持っているだけで 抱きしめているだけで


心も頭の中も 空っぽになる


真っ白なんかじゃなくて 空っぽに


文字が起こす奇跡や 歌が起こす奇跡を


齢23の私は 知っている


誰かにとってはただの本であり ただの小冊子だけれど


私にとっては 大切なお守りで


無くてはならない 物である


小さい頃の宝物達は どこかへ無くしてしまったけれど


このお守りは 手放さない


そんな物や人が これから生きていくうちに


増えていくと いいな


目に見えなくても 形にならなくても


絶対に手放せない 宝物


見つかるといいな 最後に貴方に渡せるといいな