曇りのち晴れ

 

綴っては消し 綴っては消す

 

私の人生も 簡単に消せたらなと思うと

 

手が止まり 何も出来なくなる

 

都合のいい考え方は もう止めたはずなのに

 

期待するのも もう止めたはずなのに

 

あの時言われた 酷い言葉も

 

苦しんでたあの子を 助けられなかったのも

 

たった一言 好きと言えなかったことも

 

ありがとうも ごめんなさいも

 

一瞬で簡単に 消してしまえたら

 

どれだけ 救われることだろうか

 

寒さで手が震えているのか 何かに怯えているのか

 

明日が怖くて 仕方ない

 

それでも 本当の気持ちや本当の私は

 

文字でしか 表すことができない

 

綴っては消しの 繰り返しでも

 

どんなに伝えるのが 怖かろうと

 

今日も私は 生きていた証を残す

 

薄れてしまわないように

 

消えてなくならないように