奇跡

 

無理をしてまでも やるべきことなんてあるのかな

 

 

何かの為に自分を傷付けて 誰かの為に自分に嘘を付いて

 

 

そんなのってないよって 自分に言い聞かせるけれど

 

 

本当は怖いだけなんだ 失うのが怖いだけなんだ

 

 

何にもできないくせに 何でもできるようなふりばかりして

 

 

助けて欲しいよって 苦しいよって

 

 

素直に言えたら楽なのに でも出来なくて

 

 

どんなに時間が経っても どんなに歳をとっても

 

 

私は何にもなれないし どこにもいけない

 

 

でもそれでいいんだ 悲しいことじゃないから

 

 

私は貴方じゃないし 貴方は私じゃない

 

 

誰だってそう きっとそうなんだ

 

 

自分のことも守れないまま生きて 誰かの為だって言って

 

 

本当は自分に返ってくることを 期待して優しくしてる

 

 

優しくなれないなら 死んだほうがいいから

 

 

それで誰かの中で 生き続ける人生はきっとずっと

 

 

一生輝いていると 思うんだ

 

 

偶然なんかじゃなくて 奇跡だったんだよ

 

 

今こうして 貴方と出会えて目を合わせて話ができるのも

 

 

あり得ないって言った時間が 幸せの順番が

 

 

たまたま訪れた ただそれだけのことなんだ

 

 

何かが切れた音がした それは気のせいでもなくて

 

 

いつの間にか無くなっていたんだ どこにも見当たらないんだ

 

 

でもそんなのどこにもなくて 初めからなかったことにも気づけないで

 

 

そんな暮らしも悪くはなかったよ うん 悪くなかった

 

 

誰も教えてくれないことばかり 知りたがって

 

 

本当の事を知りたいんだ 貴方の事も私の事も全部

 

 

ねえ 誰かが笑っているときに 誰かは悲しんでいて

 

 

誰かが死んだときに 誰かは生まれてきていること

 

 

知っていますか 知っていましたか

 

 

そのうちの一人だということ そのうちの一人になるということ

 

 

それも偶然なんかじゃない 奇跡なんだって

 

 

私たちはその言葉を信じて また朝を迎える

 

 

みんなごめんって残して 朝を迎えない人もいる

 

 

私はその意味を過去を未来を 全部は背負えないけれど

 

 

何もかも終わるということを知ったまま またこうして息をする

 

 

それを奇跡と呼ぶ 奇跡と呼びたいんだ