長く持たずとも


ふっと息を吐いて 呼吸を整えるのが


少しずつ少しずつ 難しくなってきていた


それは 焦りから来るものなのか


それとも 私にはふさわしくないと


生きることすべてを 諦めているからなのか


呼吸をすることの 大変さは


歳を取る度に 傷つく度に


分かっていくものなんだなと 改めて思った


喉の乾きを 何で潤せばいいのか


心の隙間を 何で埋めればいいのか


私はまだ 答えを知らない


誰から貰うものなのか どこで手に入れられるものなのか


私はまだ 答えすら知らない


そもそも答えなど あるのだろうか


この書き綴る文字も 終わりがいつか来るのかもしれない


その時私は 本当の私でいられたら一番の幸せで


思い残す事など ないのかもしれない


それが正解では ないだろうけど


ゆっくりと 息を吸える


同じようで違う 新しい空気を