一切を

 

正しさなんて知らないまま 少しずつ少しずつ歩んできた

 

満たされることなんて 相も変わらず少なくて

 

いつものように 両耳を塞いでは

 

見えない世界に 溶け込んで逃げていた

 

例えば 何かが違う朝を迎えたとしても

 

気付けない そう思う

 

例えば どこかで誰かが泣いていたとしても

 

気付けない そう思うんだ

 

誰かの為だとか 貴方の力になれたらだとか

 

自分じゃない人の為に 苦しみながらも

 

傍にいて 支えてあげた時もあった

 

でも今は どうだろか

 

そのときの私が 本当の私なら

 

今ここで 言葉を綴っているのは

 

一体 誰なのだろうか

 

分からなくなっては いつの間にか時が過ぎ

 

気がついた時には 朝を迎える

 

それでも 貴方は貴方だから

 

そう言ってくれる人が 一人いるだけで

 

救われることが あるんだよ

 

いつも助けてあげていた つもりだったけれど

 

いつの間にか 助けてもらってた

 

いつかおあいこに しなきゃね

 

いつか いつか