うそつき


私はよく 人前で黙り込む事がある


話すことが無いだとか 話したくないだとか


そういう理由では ないんだ


話したいことだって たくさんあるし


話はできるだけ たくさんしたい


ただ声に出して 言葉にする事が出来ない


ただ それだけのこと


何で話さないの 何で黙り込むのって言われても


話せない 話すのが怖いんだ


何をしても 駄目な気がして


何を話しても 私が傷つくような気がして


だから話せないし 声も出ない


そのせいで 何度も何度も苦しい思いをして


人と目を合わせるのすら 怖くなった


大好きな人とも 話せなくなったり


素直に喜んだりも 出来なくなってしまって


いつの間にか 私は私の話をしないようにしていた


自己開示をするのが 怖いんだ


誰だって 聞いてくれる人なんかいない


いつの間にか 求めていたり


誰にも 話すことなんか出来ない


いつの間にか 選んでたり


少しの事にも 感謝することが出来ず


思った通りにいかないと 苦しくなって


わがままなんだよね 分かってるつもりだった


大切な人程 話すのが難しい


大切だからこそ 話すのが難しい


私はどうあがいても 私にはなれない


全て誰かのせいに してやりたいけれど


苦しいのは 私だけでいいんだ


我慢してまでも 得られるものは何も無い


それでも 自分に嘘ついて生きることしか


出来なくなってしまった 仕方のないことだから