朝を迎えるだけの日々で


知らない誰かに 触れてみたり


その肌をゆっくりと なぞってみたり


感じ合えるものならば 全て感じたい


言葉にしても 伝えられなくて


どんな醜い嘘も 綺麗になるはずなのに


言葉は 魔法だと思っていた


目には見えないけれど 何でも形に出来るものだと思っていた


私は 目に見えないもので傷付く


言葉だったり音だったり 誰かの視線だったり


それが怖いから 全部避けてきた


誰かに触れたいのに避けているなんて おかしい話


結局 都合のいい所だけ繋がっていたいんだ


人間はみな そういうもの


汚い所は見せず 良い人の振りをして


誰かを使っては 自分をよく見せようとしてるだけ


私も一緒 貴方も一緒


だから悲しいんだ だから苦しいんだ


それならば 何も要らない


望む事など 何一つない


何も始まっていないのに 終わりを望むなんて


あの日からずっと私は 止まったままだった