貴方がいない夜


眠れない夜の片隅で 私は一人泣いていた


どうやら暗いのは 空だけじゃないらしい


あれだけ貴方のことを 思ったのに


塞ぎこんだ言葉は 声に出せなくて


残された私には もう何も出来なくて


膝を抱え 溢れ出しそうな気持ちだけを綴っていた


自分に嘘は ついていないつもりだった


おまじないのように ずっと繰り返し言っていたあの言葉


嫌だよ 行かないでよって


どうしてこうなったんだっけ いつからだっけ


わからぬまま 時間だけが過ぎてゆく


大丈夫ではないけれど 何とかやっていけるよ